建設業とは?
建設業は、建物やインフラ(道路、橋、ダムなど)を作り出す産業で、社会や経済の基盤を支える重要な役割を担っています。ビルや住宅の建築だけでなく、学校や病院といった公共施設、防災設備、さらには大規模な都市開発プロジェクトにも関わります。
建設業の範囲は非常に広く、主に以下の4つに分けられます。
リフォーム・メンテナンス:建物の修繕、改修、内装工事など。
土木工事:道路、橋、トンネル、河川工事、災害復旧など。
建築工事:住宅、ビル、商業施設、公共施設などの建築。
設備工事:電気、空調、給排水、ガス設備の設置。
建設業の魅力ポイント
1. 目に見える形で成果が残る
建設業の最大の魅力は、自分が携わった仕事が「形」として残ることです。例えば、施工に関わった建物が完成し、地図に載ったり、実際に人々が利用する様子を目にすることができます。これは他の職業では味わえない特別な喜びです。
2. 社会貢献度が高い
インフラを支える建設業は、地域や社会の発展に大きく貢献します。特に災害復旧や防災設備の工事では、人々の安全や安心を守るという社会的意義の大きさを実感できます。また、都市開発に関わる場合、街の景観や利便性の向上に貢献できることも大きなやりがいです。
3. キャリアアップと高収入が狙える
建設業は、実力や資格取得によって大きくキャリアアップが可能です。
- 施工管理技士(1級・2級)
- 建築士(1級・2級)
- 重機運転技能者
- 建設業経理士
これらの資格を取得することで、給与や役職が大幅にアップします。特に1級施工管理技士や1級建築士などは、プロジェクトマネージャーとして大規模な現場を取り仕切ることが可能になり、年収1000万円超えも夢ではありません。
4. 働きながら学べる環境
建設業界では多くの企業が「資格取得支援制度」を設けています。企業が講習費用を負担してくれたり、試験に合格すると報奨金が支給される場合もあります。また、OJT(On the Job Training)を通じて、実務を学びながらスキルを磨ける環境が整っています。
5. チームワークと達成感
建設現場では、多くの職人や技術者が協力して一つのプロジェクトを進めます。職人同士、施工管理者、設計者、発注者など、異なる立場の人々が共通の目標に向かって動くことで、プロジェクト完成時の達成感や仲間と喜びを分かち合う瞬間は、建設業ならではの魅力です。

岐阜県の建設業賃金動向
建設業は、仕事内容や役職、持っている資格によって賃金に大きな差が出る業界です。特に、岐阜県は地域特性やプロジェクトの規模により、給与水準や待遇にも独自の傾向が見られます。
【建設業】賃金構造基本統計調査より
年齢/項目 | 労働時間数 | 給与額 | 年間賞与・その他 |
---|---|---|---|
~19歳 | 173時間 | 185.7 | 167.3 |
20~24歳 | 170時間 | 239.8 | 909.8 |
25~29歳 | 170時間 | 249.2 | 1,393.2 |
※2023年賃金構造基本統計調査_岐阜県
※事業規模100名~999名の企業情報
※給与・年間賞与・その他(千円)
年齢/項目 | 労働時間数 | 給与額 | 年間賞与・その他 |
---|---|---|---|
~19歳 | 170時間 | 181.5 | 0 |
20~24歳 | 171時間 | 233.1 | 262.2 |
25~29歳 | 170時間 | 268.2 | 513.2 |
※2023年賃金構造基本統計調査_岐阜県
※事業規模10名~99名の企業情報
※※給与・年間賞与・その他(千円)
学生のうちに知っておきたい建設業の仕事
施工管理技術者
- 仕事内容:建設プロジェクト全体を管理する仕事です。安全、品質、工程、コストの「四大管理」を行い、工事が計画通りに進むよう指揮を執ります。
- 求められるスキル:マネジメント力、コミュニケーション力、問題解決能力、技術知識。
- キャリアパス:現場監督→主任技術者→監理技術者→プロジェクトマネージャー→部長・役員。
大工・職人
- 仕事内容:実際に建物を作る「ものづくり」のプロフェッショナルです。木工、鉄筋、型枠、大工など、さまざまな専門職があります。
- 必要な資格・技能:技能士資格(建築大工技能士、鉄筋施工技能士など)、体力、精密な作業力。
- キャリアパス:見習い→一人前の職人→職長(親方)→独立して工務店を開業。
重機オペレーター
- 仕事内容:パワーショベルやクレーンを操作する専門職です。掘削や整地、資材の運搬など、建設現場の重要な役割を担います。
- 資格・免許:車両系建設機械運転技能講習、クレーン運転士、大型特殊免許など。
- キャリアパス:単一重機オペレーター→複数資格取得→オペレーター長→独立して重機リース業。
建設業は未来をつくる仕事!
建設業は、社会の基盤を支え、人々の生活をより良くする「未来を創造する仕事」です。特に若い世代の力が求められており、インターンシップや職場見学、建設業関連の資格取得を通じて、将来のキャリアを形作るチャンスがあります。
「ものづくりが好き」「社会貢献したい」「安定した収入を得たい」そんな学生の皆さんには、建設業界は非常に魅力的な選択肢です。ぜひ、建設業の現場を体験して、あなたの可能性を広げてみてください!